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Life with My Home|居心地のいい家が、生活の基盤。

Life with My Home|居心地のいい家が、生活の基盤。

2018/12/15

Life with My Home

居心地のいい家が、生活の基盤。



◆リノベの壁を打ち破った、スマホ事件。
今回ご紹介するのは、横浜市のとある分譲マンションをフルリノベーションしたOさん宅。
妻のKさんと小学校3年生のご子息、H君との3人暮らしです。
聞けば、前々からリノベは考えていたけれど、なかなか実行に移せなかったそう。そんなOさん宅がリノベーションへの第一歩を踏み出したのは意外なことがきっかけでした。
ある日のこと。妻のKさんのスマホをいじっていたら、うっかり大事なデータを全部消してしまったOさん。どんなに謝っても許してくれない妻のKさんが「リノベしていいなら許す」と言ったので本当に行動に移すとは思わず「いいよ」と安請け合いしたことがはじまりだったとか。実は結果的にそれがよかったとOさんは笑いながら、振り返ります。
それまで住んでいた築17年の分譲マンションの老朽化も確かにきっかけのひとつだったし、仲良しの友達がリノベをきっかけに明らかに変わったことも刺激になっていたとはいえ、費用のことなどを考えるとなかなか重い腰があがらないまま月日は流れ……。
スマホ事件があったから思い切ってはじめの一歩を踏み出せたのは事実。
「恵比寿のhowzlifeさんのショールームにお邪魔して、その日見たいろいろな造作に一目惚れし、大きく背中を押されて、今に至ります」(Oさん)
「複数社に見積もりをお願いする中で、howzlifeに決めたのはインスピレーションかな。デザイナーの林さんとお話しした際、こちらの希望を受け入れてくれるお人柄がいいな、と思ったことも、もちろん大きかったです」(Kさん)


◆コーヒーもお酒も、前よりおいしく感じられる。



「リノベするならインダストリアルな感じにしたい」と具体的にイメージを描き、当初、主導権を握っていたかにみえた妻のKさんでしたが、しだいにテンションが高くなっていったのは明らかに夫のOさんだったとか。調理場でのアルバイト経験があるにもかかわらず、以前はキッチンに入ることさえなかった夫のOさんがいまでは週末、料理の腕を振るうこともしばしば。「豚肉とあさりのレシピはワインと合うんですよ」と得意料理のレパートリーも増えている模様。
「リノベ後、明らかにコーヒーとお酒の消費量が倍になっていますね。コーヒーを淹れたくなっちゃう家、っていうか。コーヒーもお酒も美味しく感じられる。とにかくいまでは早く家に帰りたい人になっちゃった」というOさんに「確かに家族の会話も増えました」と微笑むKさん。暮らす人の気持ちや生活のリズムが気持よく「変わった」というご報告はきっと、
リノベーションをご検討中の方にとって最良のケーススタディになるはず!
そんな予感を抱きつつ、お話をうかがってきました。

早速、ソーンごとに込められた、ご家族の思いをみていきましょう。


◆玄関



「玄関は家の顔。できればホールのように広くしたかった」とOさん。元は洋室だった部屋の一部を玄関のスペースに確保。シューズラックはラーチ合板を5枚使い、見せる収納に。床をモルタル塗装し、壁は一部デコリエを取り入れ理想のインダストリアル感を演出することも忘れません。壁の小窓は採光窓で開閉なしのはめ殺しタイプ。とはいえ、全面壁とは全く印象が変わるものです。窓から差し込む自然光は確かにホールに差し込む清らかな光のようでした。窓枠を塗り替えた木調のアクセントもやわらかい光とマッチし、穏やかな空気感を漂わせています。さて。ここで小窓の下の3連の抽斗にご注目下さい! 手前に引きだせる収納ラックなのですが、実はちょっとしたしかけがありました。後でまた登場しますので、覚えていてくださいね。




◆エントランス&廊下



廊下に続く、エントランスには左右に開閉するガラス窓つきの扉を設置。「実はこれ、はじめてhowzlifeを訪問した時にオフィスの扉に一目惚れしてしまって。その時からオーダーしようと決めていた」のだとか。ところが、いざ特注するとなると予算オーバー。それでも諦めきれず、「似た形の既成のドアを探してもらって、色を塗って理想に近づけていったんです。ここは、やったよね!」と戦利品を自慢するように微笑むOさん。

*howzlifeショップのガラス扉がこちらです


◆洗面所



「小さいスペースですが、いちばんのお気に入りの場所」とKさんが案内してくれたのが、扉を挟んで玄関と隣接する洗面所です。その理由は「水栓のフォルムがとても好き」なだけでなく、実は最初に完成した空間だったことも大きかったそう。「自分の頭の中で思い描いていたイメージがそのまま目の前に実現した最初の場所だったから」。
当初は全面デコリエをイメージしながらも、デザイナーと話し合いを重ね、磁器タイルを一部に使用するなど、試行錯誤。思い入れが大きかった分、完成したときのよろこびはひとしお! ディスプレイのイメージもしっかりあったため、何度も寸法を計っては、似合うカゴを探して、家とショップを5往復もしてしまったほど。入室後すぐに手を洗える場所があるのは家族だけでなく、来客にとってもうれしいサプライズのはず。もともと、この場所は洗濯機置き場だったと聞き、さらに驚きです。




◆水回り(トイレ)



全体を「インダストリアルな感じ」で統一すると決めていたKさんが唯一、具体的なイメージが湧かなかったのがバス&トイレの水回りだったそう。「これもhowzlifeさんの恵比寿のショールームのトイレを見てこんな感じに、とオーダーしました(笑)」最初は、予算を考慮してクッションフロアシートにすることも考えたそうですが、実際にサンプルでタイルと見比べて「ここは妥協できない」と決心。八角形の白に黒のアクセントの入ったタイル模様のシックな質感はやはり既存のフロアシートでは醸しだせないものでした。ペーパーホルダーの真鍮に関しては「何となく、最初からゴールドのイメージがあった」と。
横浜という土地柄にもよく似合う、船の客室(キャビン)を思わせるフロアライトは「異国情緒っていうか、旅をしている雰囲気もどこかに取り入れたかったので」とOさん。扉横の木製のトイレマークは既成品に色を塗り直し、Kさんが壁に貼ったもの。住まいへの愛着を感じさせるパーツです。




◆主寝室



 ここで、玄関入ってすぐの小窓下に3連の抽斗があったことを思い出してください。実はこの抽斗は主寝室のベッド下に作りつけした収納ボックスだったのです。できるだけ「容量の大きな収納スペースを確保したかった」ため、3連の抽斗だけでは物足りず、ベッド下の1/4を後付けで穴を空けたのだとか。1/4にとどめたのはベッドとしての強度を確保するため。圧縮したふとんを収納するなど、思いのほか重宝しているそう。収納スペースの上に作られた「こあがりの寝室」。玄関スペースを広くしたかったため、主寝室はちょい手狭になったとはいえ、かえってこの「こじんまり感」が落ち着く、とも。あまりの寝心地のよさに、自分部屋があるのに、ご子息のH君がここで寝る日もあるのだとか! 天井のアイアンバーは「雨の日の室内干しスペースを確保したかった」というKさんのアイデア。体操着など少量の洗濯物を乾かすのに重宝するだけでなく、その日着た服をいったん「さぼす」ことは衣類の長持ちにもつながります。Kさんの暮しに対する愛情が伝わってくるようでした。


◆キッチン&ダイニングテーブル



躯体表し、コンクリ、剥き出しのダクト、ステンレスシンク、デコリエ……。キッチンはKさんが思い描いていた「インダストリアル感」のイメージを最も発揮できる場所です。
食器棚替わりに造作した開閉式の収納棚やテーブルの色味はキッチンの雰囲気を左右するデリケートな要素なため、黄色の色調現場にも立ち合ったとか。シルバーを基調にしたキッチンでは飾り棚を吊るす「全ネジ」さえ、冷蔵庫のオニキスミラーやダクトと程よくマッチして、驚くほど空間に馴染んでいます。エジソンランプとの相性も良好。「料理中、ずっと家族に背中を向けたままを避けたかった」ため、シンクとダイニングテーブルとを一体化することで、二列型の対面キッチンを実現されました。「洗い物をしながらテレビも見られるし、会話も弾むし」一石二鳥だったご様子。ダイニングデーブルのふぞろいの椅子はKさんのセレクト。ひとつひとつ数が増えていくこと自体を愛おしんでいるようでした。




◆子ども部屋





自然光によく映える、扉のネイビーブルーはH君のご指定。ここ以外のO家の扉は全てチャコールブラックですが、ここだけは部屋の主の希望が尊重されたというわけです。H君のお気に入りの場所は「ベッドの上」だそう。「個室でうれしい?」と尋ねたところ、笑いながら「全然。だって、バレバレ」と採光窓を指差しました。玄関と主寝室をつなぐ小窓と同様に下半分は採光用のはめ殺し窓ですが、上半分は開閉式になっています。風通しよくしたいというパパとママの方針で、鍵もつけてない。「思春期になって本人がプライバシーの確保を主張したら主寝室と交換することも視野にいれて可変的に考えた結果です」とOさん。聞けば、主寝室の収納スペースをデスクが入るように最終段階で設計しなおしたそう。子どもの将来のこともきちんと考えつつも「Hの部屋ではあるけれど、みんなのおうちだから」と時にはOさんがH君の部屋に可動式デスクを持ち込んで仕事をしたり、Kさんが二段ベッドの上に寝てみたり。家族で合宿ごっこを楽しんでいるみたいでした。


◆リビング


液晶大画面がよく映えるリビングルーム。色壁にすることも考えたものの、ゆくゆくはスクリーンプロジェクターを楽しみたいと白壁を選択。昼と夜でまったく表情の変わるこの部屋がお気に入りというOさん。ダクトレールのライトの角度や位置を変えては、いちばんしっくりくるライティングを模索するのが楽しいそうで、「毎日どっかいじってる」。
新調したばかりのソファを陣取るH君。この日はひたすらハイテンションでゲームに興じていました。




◆サンルーム



愛犬リルちゃんの特等席であるクッションの並ぶサンルーム。居心地よさそうにお昼寝をしていました。差し込むお日様の光がやわらかく、グリーン達も気持ちよさそうです。大理石と見まがうフロアタイルはちょっと珍しい長方形。樹脂でできた最新のフロアタイルなのだとか。「いま、100㎝くらいの全鉄のベンチを探しています。できれば、シルバーっぽい色味の鉄がいいですね。その上に植物をおしゃれに並べたい」
Kさんのおうちリニュアル計画のためのお買い物は、実はこれからが本番みたいです!




◆リノベーションを終えて 

「リノベを検討中の方に何かアドバイスするなら、思い切りよく!かな(笑)。まずは勇気を出して、はじめの一歩を踏み出してみて。リノベして損になることはないです」(Oさん)。

「もともと生活の基盤がしっかりきれいであることが私にとって大きなモチベーションでした。家の中がきれいじゃないとか、暮らしがおろそかになっちゃうと、心にどこか満たされないものがあって。いまは本当に気持ちよく過ごせて、心にも余裕ができたかな。
居心地がいいとか、好きな空間があるだけで、毎日が本当に楽しくなります。おかげさまで、いまとても充実しています。でもここからがスタートラインだと、思っています」(Kさん)


◆O家邸のリノベに併走して。~デザイナーの視点から~  

howzlife デザイナー林美樹より
Oさんご夫婦の場合、最初から「こうしたい」というビジョンを明確にお持ちでした。
はっきりとした思いがあるので決してブレないんです。特にKさんは本物志向で色調ひとつとっても、いいか悪いかの基準がはっきりありました。打ち合わせを重ねる中で、時々こちらに遠慮して言葉を飲み込むときがあって。それを危険サインと受け止め、スルーせずに、とことん話をするように心掛けました。採光窓の縁は黒のままにするのが通例なのですが、Kさんから「軽い印象にしたいのでアクセントに木の縁の色を塗り替えたい」と言われたことなど、新たな発見もあり楽しかったです。感謝の気持ちでいっぱいです。

(◎写真 花井智子 ◎ライター 砂塚美穂)