エコキュートで得られる!最大20万円キャッシュバックの全貌

電気代高騰や環境への関心からエコキュートが注目されています。
実は、エコキュート導入時に大きなキャッシュバックを受け取れる国の支援制度があるのをご存知でしょうか。
最大で20万円もの支援が受けられるこの制度を活用すれば、高額なエコキュートもお得に導入できます。

本記事では、そのキャッシュバック制度の全貌から申請方法、さらなるお得情報まで詳しく解説します。
省エネで家計にも環境にも優しいエコキュート導入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

エコキュートのキャッシュバック制度とは?

エコキュートのキャッシュバック制度とは、一言で言えば省エネ性の高いエコキュートを普及させるために設けられた国の支援制度です。
電気代の節約やCO2排出削減といったメリットから、国は給湯器の高効率化を積極的に後押ししています。

以下では、この制度が始まった背景とエコキュートが対象に選ばれている理由について解説します。

キャッシュバック制度が始まった背景と目的

近年、日本政府はカーボンニュートラル(脱炭素社会)の実現に向けて家庭部門の省エネ化を強力に推進しています。
家庭で消費されるエネルギーの約3割は給湯に使われており、ここを効率化することがエネルギー消費削減の重要な鍵となります。
こうした背景から、経済産業省や環境省主導で高効率給湯器(エコキュート等)導入を支援するキャッシュバック制度が創設されました。

目的は、導入費用の一部を補助(実質的なキャッシュバック)することで普及を加速させ、結果的に家庭の光熱費負担軽減とCO2排出削減の双方を実現することにあります。
この制度により、高額なエコキュート導入へのハードルを下げ、多くの家庭が最新の省エネ設備を導入しやすくなることが期待されています。

エコキュートが対象となる理由

エコキュートがキャッシュバック制度の対象に選ばれているのは、その優れた省エネ性能ゆえです。
エコキュートはヒートポンプ技術で大気中の熱を活用してお湯を沸かすため、従来型の電気温水器や一般的なガス給湯器に比べて格段にエネルギー効率が高くなっています。
例えば、古い電気温水器からエコキュートに替えるだけで、給湯にかかる電力消費を約3分の1程度に削減できるケースもあります。

また、エコキュートは深夜電力など割安な電力を活用してお湯を作り置きできるため、光熱費の節約にも直結します。
こうした理由から、環境負荷の低減と家計の節約に大きな効果をもたらすエコキュートが、国の補助対象として優先的に選ばれているのです。

エコキュートのキャッシュバック金額と条件

キャッシュバック制度を利用すると具体的にどれくらいの金額が受け取れるのか、気になるところです。
実際のキャッシュバック金額は選ぶエコキュートの性能や条件によって変わり、上限額も設定されています。
この章では、その金額の目安や上限額、そして高性能モデルへの追加キャッシュバックや適用条件について詳しく解説します。

キャッシュバック金額の目安と上限

現行(2025年度)では、国が提供するエコキュートのキャッシュバック額は、一台につき8万円から13万円程度が基本となっています。
さらに条件次第では加算があり、最大で約17万~18万円程度まで受け取れるケースもあります。

例えば、高効率タイプの機種であれば補助額が上乗せされ、旧式の電気温水器からの交換であれば追加の補助が支給されます。
自治体からの補助金と併用すれば、トータルで20万円近い支援を受けられることもあります。
このように、基本額と各種加算を組み合わせることで大きなキャッシュバックが期待できます。

高性能エコキュートへの追加キャッシュバック

キャッシュバック制度では、より高性能なエコキュートを選択した場合に補助額が上乗せされる仕組みになっています。
例えば、天気予報データを活用して電力需給に応じた効率運転を行うAI搭載モデルでは、基本補助額に約2万円が追加されます。
また、年間給湯効率(APF)の値が高いトップクラスの省エネ機種であれば、追加で約4万円の補助を受けることができます。

これらの加算措置により、利用者は高機能・高効率な上位モデルをより手頃な価格で導入しやすくなっています。
なお、寒冷地向けの特別仕様モデルなども補助対象として考慮されており、地域の気候に適した高性能機種にも手厚い支援が行われています。

キャッシュバック適用の主な条件

キャッシュバックを受けるには、いくつかの条件を満たす必要があります。主な要件を整理すると次の通りです。

  • 対象製品:補助の対象となるエコキュートは、省エネ性能に関する基準(例:JIS規格で定める年間給湯効率値等)を満たした新品の機種である必要があります。
  • 施工条件:メーカー保証が付いた新品を、有資格者によって適切に設置する必要があります。リース利用や中古品の設置は補助対象外です。
  • 申請者条件:補助を受ける住宅の所有者または居住者である必要があります。また、同一の住宅で本制度を利用できるのは原則一度きりです。
  • 申請期限:工事完了後、所定の期間内(例:完了から6ヶ月以内)に申請を行う必要があります。
  • 特定条件:古い電気温水器からの交換など、追加補助を受けるためには既存給湯器の撤去証明書や写真の提出が必要です。

キャッシュバックの申請方法と受け取りまでの流れ

実際にキャッシュバックを受け取るためには、所定の手続きに従って申請する必要があります。
ここでは、申請の準備から具体的な手続き手順、そして実際にキャッシュバックを受け取るまでの一連の流れを解説します。

申請前の準備と必要書類

申請開始前に、以下の準備や書類の用意をしておきましょう。

  • 補助対象となるエコキュートの機種情報(メーカー・型番等)を事前に確認しておきましょう。
  • 依頼予定の施工業者が「給湯省エネ事業」の登録事業者であるかを確認しておきましょう。
  • エコキュートの購入・設置に関する見積書や工事契約書を取り交わし、
    書面を手元に用意しましょう。
  • 製品購入時の領収書(購入金額・日付がわかるもの)は申請時に必要となるため、
    忘れずに保管しておきましょう。
  • 古い給湯器を撤去した場合、その廃棄証明書や撤去前後の写真も取得しておきましょう。
  • 申請者本人の基本情報(住所・氏名など)と、補助金の振込先となる銀行口座情報を準備しましょう。

キャッシュバック申請の具体的手続き手順

必要な準備が整ったら、いよいよ申請の手続きに進みます。一般的な申請手順の流れを順を追って説明します。

  1. 施工業者または申請者本人が、補助金専用の申請ウェブサイトにアクセスします。
  2. サイト上で必要な情報(申請者情報、設置予定の製品情報、工事内容など)を入力します。
  3. 用意した領収書や写真などの必要書類を電子データで添付し、
    オンライン申請を完了します。
  4. 申請後、事務局による内容審査が行われ、承認がおりるのを待ちます(ウェブ上で申請状況を確認できます)。
  5. (予約申請を行っていた場合)エコキュートの設置工事完了後、
    完了報告として追加書類の提出や確認手続きを行います。
  6. 最終的な承認後、指定した銀行口座へ補助金(キャッシュバック)が振り込まれます。

キャッシュバック受け取りまでの期間と方法

実際に補助金が振り込まれるまでには、申請後おおむね1~3ヶ月程度を要するのが一般的です。
審査状況や申請件数によっては時間がかかる場合もありますが、多くの場合、工事完了報告など最終手続きが済んでから約2ヶ月前後で指定口座へ入金されます。

振込は申請者が登録した銀行口座に対して行われ、特別な手続きをしなくても自動的にキャッシュバック額が振り込まれる形です。
万一、申請内容に不備があった場合には確認作業が入るため、振込までの時間が延びる可能性があります。
申請後は事務局からのメール連絡やマイページでステータスを確認し、無事振込が行われたかを確認しましょう。

キャッシュバック制度の期限と注意点

お得なキャッシュバック制度ですが、利用にあたって期限や注意すべき点を把握しておくことも大切です。
ここでは、この制度の実施期間や予算枠、また申請の際に留意すべきポイントについて解説します。

キャッシュバック制度の実施期間と締切

2025年現在、このキャッシュバック制度は2025年3月末まで(予算が残っていれば)実施される予定となっています。
ただし、年度途中でも予算が上限に達した場合は早期に受付終了となる可能性があるため注意が必要です。

例年、制度の継続や新規予算措置は年度単位で政府から発表されますので、最新情報をチェックすることが重要です。
締切間際になると駆け込みの申し込みが増え、審査や手続きに時間がかかる傾向もあります。
スムーズにキャッシュバックを受け取るためにも、余裕を持って締切前に申請を済ませることをおすすめします。

予算枠と早期終了の可能性

キャッシュバック制度には予め決められた予算枠があり、その範囲内で補助金が支給されます。
この予算枠が上限に達した場合、例え期間内でも新規の申請受付が打ち切られることになります。
特に補助額が拡充された2024年度は想定以上の申請が殺到し、一部地域では年度途中で予算消化となった例もありました。

2025年度も補助が継続されていますが、人気の高い制度であるため早めの行動が肝心です。
せっかく条件を満たしていても、申請が遅れて補助金を逃してしまっては本末転倒ですので、計画が決まったら速やかに申請の準備を進めましょう。

申請時に注意すべきポイント

最後に、キャッシュバックを申請する際に見落としがちな注意点をいくつか確認しておきましょう。

  • 製品性能の確認:補助対象機種かどうか事前に確認する(カタログ等で「年間給湯効率○○以上」など基準をチェック)。
  • 申請手続きのタイミング:工事開始前に申請が必要なケースがあるため、契約後すぐに申請準備を始める。
  • 書類不備の防止:申請書や添付書類に漏れや誤りがないか入念に確認(特に振込口座情報の間違いに注意)。
  • 他支援との併用:自治体補助金など他の支援制度と併用する場合、それぞれの要件や手続きを確認しておく。

なお、補助金を確実に受け取るためには「早めの申請」と「書類の不備ゼロ」が何より重要です。余裕を持った計画で進めましょう。

エコキュート導入をさらにお得にする支援制度やキャンペーン

国のキャッシュバック制度以外にも、エコキュートの導入費用を抑えるために活用できる支援制度やキャンペーンが存在します。
ここでは、自治体独自の補助金制度、電力会社の提供する割引・ポイントサービス、メーカーや販売店による特別キャンペーンなど、知っておきたいお得な情報を紹介します。

自治体独自の補助金制度も活用

お住まいの自治体によっては、国の制度とは別にエコキュート設置に対する補助金を出している場合があります。
自治体の補助金額は地域によって様々ですが、一般的に数万円から10万円程度の範囲で設定されており、国の補助金と併用可能なケースが多いです。
以下に主な例を示します。

自治体 補助金上限額 備考
東京都 最大10万円 都独自の省エネ補助
横浜市 最大5万円 市の住宅エコ支援
その他の自治体 数万円程度 多くの自治体で実施

このように、お住まいの地域によって追加の支援が受けられる可能性があります。
自治体の制度は年度ごとに内容が変わる場合もあるため、最新情報を各自治体の公式サイトなどで確認してみましょう。

電力会社の割引やポイントプログラム

電力会社も、オール電化住宅の普及や効率的な電力利用を促進するため、エコキュート利用者向けの割引料金プランやポイントプログラムを提供しています。
例えば、夜間の電気料金が割安になるプラン(いわゆるオール電化向けの料金メニュー)を利用すれば、エコキュートで深夜電力を使ってお湯を沸かす際のコストを大幅に削減できます。

また、一部の電力会社ではエコキュートなど省エネ機器の導入に対してポイントを付与するキャンペーンを実施することもあります。
貯まったポイントは電気料金の支払いに充当できたり、他社のポイントに交換できたりするため、こうしたプログラムも合わせて活用するとお得です。
具体的なサービス名称や内容は電力会社ごとに異なりますので、ご家庭が契約している電力会社の案内を確認してみましょう。

メーカーや販売店の独自キャンペーン

エコキュートを販売するメーカーや販売店独自のキャンペーンも見逃せません。
例えば、メーカー主催で「買い替え応援キャンペーン」と称し、期間限定でエコキュート購入者に○○円のキャッシュバックを提供するケースがあります。

また、大手家電量販店やネット販売店でも、特定の機種のセールや設置工事費無料などのお得なサービスを展開することがあります。
メーカー保証の延長やメンテナンスサービスが付いてくるキャンペーンもあるため、トータルで見てメリットが大きいプランを選ぶと良いでしょう。
国や自治体の補助金と合わせて、こうした民間のキャンペーンを活用すれば、エコキュート導入コストをさらに抑えることが可能です。

まとめ

エコキュートのキャッシュバック制度について、その仕組みや利用方法、そして関連するお得な制度まで幅広くご紹介しました。
高額になりがちなエコキュートの導入費用も、このような支援策を活用すれば大きく軽減することができます。
最大で20万円近くの補助が受けられるケースもあり、加えて自治体の補助金や各種キャンペーンを組み合わせれば、自己負担額を大幅に抑えられるでしょう。

もちろん、エコキュート自体の省エネ効果によって、導入後の光熱費節約というメリットも長く享受できます。
お住まいの環境や条件に合った最適なプランを見つけ、ぜひこの機会にエコキュート導入を前向きに検討してみてください。
適切な手続きを踏めば、家計にも地球にも優しい選択が現実的なものとなります。

特集記事

TOP
CLOSE